業種/対象者/人数
業種:大手ホテルチェーン
対象者:外国籍社員が所属する部署の日本人社員
人数:約30名
研修の背景と導入の目的
外国籍社員の離職が続いたことを契機に、日本人側の理解や対応のあり方が課題として浮かび上がりました。
日本人社員との「見えない壁」に気づかず、「日本流」を一方的に押し付ける「指導対象」という意識が、外国籍社員とのすれ違いや孤立を生じていました。
こうした課題感を背景に、言語や業務知識を超えて「共に働く仲間」としての心構えとマインドを高めることを目的に実施されました。
プログラム概要
形式:講義/ケーススタディ/グループディスカッション
実施時間:2日間?計4.5時間
<1日目> 3時間
講義
- 異文化理解について
- 外国籍社員とのコミュニケーションにおける注意点
トラブル事例を用いたケーススタディ
テーマ:「日本では当たり前と思っている行動や価値観」が他国の文化とどう異なるか?
<2日目> 1.5時間
- 1日目の学びをもとにしたグループディスカッション
- 各職場の課題、明日から実践できるアクションを受講者通しで共有
研修成果
研修後、受講者からは以下のような前向きな気づきや意識の変化が数多く寄せられました:
- 相手の文化的背景や性格を考慮する視点が欠けていたと気づいた
- 日本のルールを当然のように伝えていたが、それが負担になっていたかもしれない
- 何気ない言葉や態度が、相手に誤解や不安を与えることがあると分かった
- 「郷に入っては郷に従え」という考え方だけではなく、相手の立場で考えることが必要だと実感した
- 明日から、まずは相手を理解する姿勢を大切にして接したい
プログラム担当者からのコメント
文化の違いに戸惑うのではなく、まず「知る」ことから始めてほしいという思いで今回の研修をご提案しました。
研修の中で、受講者の皆様が自らの関わり方を見直し、行動につなげようとする姿勢が印象的で、私たちにとっても大きな手応えとなりました。
外国籍社員との協働は、相互理解に基づく円滑なコミュニケーションや信頼関係が第一歩。この研修を契機に外国籍、日本人社員双方の皆様の一層のご活躍につながることを願っています。

