
外国籍社員を迎える際、「日常会話はできるのに仕事でのやりとりが難しい」「JLPTは高レベルだが会話力に難がある」など、コミュニケーションの壁を感じることが少なくありません。
ここでは、よくある課題とそれを解決するための準備、研修プログラム例をご紹介します。
日本語研修でよくある課題
外国籍社員向けの日本語研修では、以下のような問題が起こりがちです:
- 業務に直結しない
- 職場でのコミュニケーション力に活用できない
- ビジネス文化や慣習の理解が不足
- 出身国に関係なく一律指導
- レベルがあってない、実用性に欠ける教材
- 専門用語に対応できない
- フォローアップがない
研修を成功させるための準備
効果的な研修を行うには、次のような考え方と準備が重要です。
1. キャリア段階に応じた設計
内定、新入社員?中途入社?戦力化など、キャリアの段階に応じた内容を設定します。
2. 目的と対象を明確に
「ビジネスマナー強化」「日本赴任者対象」など、受講者の状況を明確にし、レベルや国別にグループ化するのも有効です。
3. 日本語能力?文化理解の把握
テスト結果や滞在年数などから受講者のレベルを把握し、必要に応じてクラス分けを行います。
4. フォローアップの設計
研修後も継続的な学習を促す仕組みを用意します。
外国籍社員向けプログラム例
外国籍新入社員研修
目的:敬語や「報?連?相」など、職場で必要な日本語力を習得
内容:ビジネスマナー、実践ロールプレイ
効果:基本的な日本語コミュニケーション力の定着
ビジネス日本語
目的:ビジネス場面で適切な言葉遣いや表現、ビジネススキルを学ぶ
内容:電話?報告?メール対応など
効果:実務での業務推進力
日本文化とビジネスマナー
目的:ビジネスマナーの習得やその背景となる日本文化理解
内容:挨拶、名刺交換、日本人の考え方や仕事に対する姿勢
効果:職場内外の関係者との信頼構築
日常会話/生活マナー(入門)
目的:初来日の社員が生活上での会話の習得
内容:買い物?交通機関、ゴミ出しのルールなどの理解など
効果:日常の不安軽減と生活での対応
より効果的にするためのポイント
弱点に特化したレッスン
聞き取り?発音?日本企業の仕事スタイルなど、個々の課題に焦点を当てた研修が効果的です。
ニーズに即したプログラム設計
専門用語はできるが会話が苦手な人、逆に会話はできても専門語彙が不足する人など、状況に応じて内容をカスタマイズ。
事例紹介:新卒外国籍社員研修(建設会社)
背景:専門用語には強いが、会話力に課題あり
内容:ビジネス語彙、敬語、メール、業界トピックの会話
成果:話す力の向上?実践的な不安の解消
成功要因:個別レッスン+実務に即した教材の活用
受け入れ側の配慮も重要
外国籍社員の受け入れを成功させるには、日本人社員側の対応やマインドも重要です。外国籍社員が理解しやすいよう「やさしい日本語」で話す、一方的に日本流を押し付けないなど、双方向の理解や受入れマインドを持つことが大切です。

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